ウッドデッキをDIYで作ろうと考えている人の大半は、なるべく安くウッドデッキを作りたいと考えています。
ですが、ウッドデッキのDIYキットの殆どは、耐久性が高いハードウッドを採用している事が多いため、いざウッドデッキを作ろうと思っても予算面でアウトになってしまって、あこがれのウッドデッキを諦めてしまう人も・・・。
でも実際のところ、ほとんどの人はホームセンターで売られているようなソフトウッド(SPF材、杉、ヒノキなど)を使ってウッドデッキを作っています。
そこで今回は、ウッドデッキを作る場合に、費用面の制約からどうしてもソフトウッド材を使わなければならない場合に知っておきたい、ソフトウッド材の耐久性を高めるポイントについて詳しくお話していきます。
天板を塗装する
木材の耐久性を高めるには木材を裸材のまま使うのではなく、塗装してから使うという方法がよく知られています。
耐久性がないといわれているソフトウッド材も、この塗装と定期的なメンテナンスをしっかりとやっていれば、耐久年数を伸ばしていくことができます。
ウッドデッキの塗装におすすめなのが浸透性のある塗料(ウッドガード、キシラデコールなど)で、ホームセンターなどでも購入することができます。
ウッドデッキに使う塗装は浸透性のある塗料がおすすめです。
ペンキのように皮膜があると、塗装の下で雨など水分が滞在し、モセて腐りやすくなるからです。
それに木が収縮すると剥がれる原因になります。
また皮膜ができると木が呼吸をすることができないので、浸透性の塗料が良いですよ。
引用)ウッドデッキをDIY(前編)!腐らない材料や塗装のおすすめは?費用はいくら?|木材のプロが教えるDIY家具教室のブログ
ただ、塗装さえしっかりとしておけば安心か?と言われると、定期的なメンテナンスでは再塗装することができない基礎部分の根太などに使われている木材が腐食していく可能性は残ってしまいます。
予算に余裕がある場合は、ウッドデッキの基礎枠組部分を金属で作ったり、高さが変えられる金属や樹脂製の柄を利用してウッドデッキを作っていくと、天板以外の部分のメンテナンスがほぼ不要になってきます。
屋根をつける
もうかなり昔に作ったのにほとんど腐食が進んでいないウッドデッキに見られる共通点は、「ウッドデッキの上に屋根があり、ウッドデッキが雨風にさらされていない」という点です。
木材は日光や湿気などにさらされる時間が少なければ少ないほど長持ちする傾向があります。
屋根があれば、夏場でも快適にウッドデッキが楽しめるようにもなります。
ソフトウッドでウッドデッキを作る場合は、こういったオーニングテントやテラス屋根なども一緒に検討していくのがいいのではないかと思います。
>>【予算2.5万円】ウッドデッキにオーニングテントをDIY取付する方法
解体リメイクする
ソフトウッドでウッドデッキを作った場合、どうしても4~5年ほどで劣化が進んで弱くなってくる箇所が出てきます。
そのような場合、ウッドデッキを一度解体して木材を選別補修し、もう一度組み立て直すという解体リメイクが効果的です。
解体前のウッドデッキ
解体中のウッドデッキ
木材の選別補修
ウッドデッキの再組み立て
このように、ウッドデッキを一度解体して木材を選別補修することによって、定期的なメンテナンスでは手の届かなかった基礎部分の木材もリフレッシュさせることができます。
この際、木材の大部分は再利用することができますが、腐食部分をカットしたりしていくため、木材そのものは短くなってしまいます。
ですので、ウッドデッキは分割して組み立てたり、木材を繋げたりして工夫しながらリメイクする必要があります。
>>【ソフトウッド再利用】ウッドデッキを蘇らせるDIYリメイク方法
最後に一言
今回は、【ソフトウッド】ウッドデッキの耐久性を高めるDIYポイントについてお話しました。
これは考え方次第なのですが、屋根の設置ができない雨風にさらされ続けるような場所、かつ不特定多数の人が訪れるような場所には安全のためにも高価なハードウッド材を使うべきだと思います。
ですが、家庭用のウッドデッキなのであれば、価格の安いソフトウッド材でも手間暇をかけてメンテナンスしていけば、長い間活用していくことが可能です。
これも一つの考え方として、ウッドデッキ材料を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
それでは!